鬼滅の刃

TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』本当は恐い遊郭の真実


2020年に公開されて空前の大ヒットだった『劇場版「鬼滅の刃 」無限列車編』待ち望まれていたTVアニメの続編「「鬼滅の刃 」無限列車編」が2021年10月から放送開始。

続いて2021年12月から「遊郭編」が放送されています。

遊郭の花魁(おいらん)は度々「ONE PIECE」などでも取り上げられていますが、はやなやかな部分だけが取り上げられて影の部分はぼかされがちです。

しかし、「遊郭編」では、幼児も見るような番組に関わらず遊郭の闇を逃げずに表現しています。

今回は『「鬼滅の刃」遊郭編』の真実をお伝えします。

遊郭とは? 合法的人身売買と売春がまかり通っていた

遊郭とは幕府公認の公娼=遊女を集めた幕府公認の遊女屋です。逆に幕府非公認の遊女=私娼が集まった所は岡場所と呼ばれました。

遊女たちは親の借金の肩代わりになって売り飛ばされた農村の娘たちです。

つまり『遊郭』は幕府公認で人身売買や売春を行った場所だったのです。

「鬼滅の刃 」は大正時代の物語。

江戸時代以降も遊郭と遊郭のシステムは残っていました。

1956年の売春禁止法で廃止されるまで、戦後の一時期までのこっていたのです。

親の借金の肩代わりするのは美徳だった

「親の借金のために娘を売るなんて人でなし過ぎる!」と現代の価値観では思うかも知れません。

しかし、親の借金のために娘が自分を売るのは「親孝行」とされ美徳だったのです。

落語でも「文七元結」など親の借金のために娘が進んで身売りする姿が描かれています。

宇髄天元のような人を女衒と呼んだ

音柱・宇髄天元は行方不明になった3人の妻を探すため、炭治郎、善逸、伊之助は遊郭に身売りされます。

天元の親から娘を遊郭に売る斡旋をしたのが、女衒(ぜげん)と呼ばれる職業でした。

3人は無事遊郭に売られましたが、実際の遊郭入りするときはボディチェックがあるので、男は潜入できないでしょう。

幸せな人生を送れる遊女は本の一部

遊女が借金を全てはらい終えて無事自由になるのを「年季が明ける」と言います。

しかし年季明け前に病気になって死んでしまう人がほとんどでした。

死んだ遊女の死体は投げ込み寺に放り込まれておしまい。

無事、年季明けしたしてもほとんどが30前後で、当時としては年増と言われ男性に相手にされません。

実家に戻っても、幼い頃から男を相手にする技術ばかりを習得してきて、野良仕事、裁縫、料理何もできません。

代替わりをして既に兄弟が跡取りになっており、居場所はありません。

結局、岡場所に移って、遊女として一生を暮らすことがほとんどだったようです。

炭治郎が潜入したときと屋の花魁・鯉夏は身請けが決まっていました。鯉夏のように「身請け」される遊女はごくわずかだったようです。

妓夫太郎と堕姫の出身は遊郭の最下層

遊郭の店は厳しいランキングがあり、炭治郎達が潜入していたのは最高級の遊女花魁が在籍する大見世。妓夫太郎と堕姫が育ったのは最下層の羅生門河岸でした。

性病をわずらった遊女が放り込まれる店で、堕姫の母もその店働いていたと思われます。

堕姫の本名「梅」が性病の名前から付けられたということで、堕姫の母が患っていたのは梅毒だと断定できます。

梅毒は母親のお腹の中にいるときに遺伝することも多く、妓夫太郎の顔や身体が変型しているのも、母の遺伝でしょう。

まとめ

羅生門河岸の最底辺から兄妹で力を合わせて、生きてきた妓夫太郎と堕姫。

鬼の兄妹は炭治郎と禰豆子の合わせ鏡のようです。

天国では幸せになってもらいたいですね。

TVアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」は遊郭の真実を知ればさらに深く味わえます。

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